回転寿司でも定番なビンナガは疲労回復や高血圧の予防にも効果的!!

ビンナガ/びんながまぐろは、スズキ目サバ科マグロ属の魚です。缶詰(ツナ缶)の原料の一つにもなっています。脂の乗った時期に獲れたものを冷凍したビントロ(ビンナガのトロ)は美味しく大変人気があります。ビタミンやミネラルなどの栄養をバランス良く含み、刺身、カルパッチョ、マリネ、煮物、焼物、ムニエルなど様々な料理に利用されます。回転寿司やスーパーでよく見かけるビンナガですが、正体はご存知でしょうか?年中食べることが出来ますが、旬のビンナガは絶品です!これを機にビンナガの正体を知って美味しくビンナガを食べてみようではありませんか!

Beauty Effect美容効果

ビンナガは、糖質の代謝を助けエネルギーをつくり出し疲労回復に役立つビタミンB1や細胞の新陳代謝を促進し、皮膚や粘膜の機能維持や成長に役立つビタミンB2、また、皮膚や粘膜の健康維持をサポートしたり、脳神経を正常に働かせるのに役立つナイアシンやビタミンB6、動脈硬化を予防しストレスをやわらげる働きのあるパントテン酸そして、貧血を予防し、細胞の生まれ変わりや、新しい赤血球をつくり出すために欠かせないビタミンである葉酸やビタミンB12を含みます。さらに、抗酸化ビタミンであるビタミンC、ビタミンEを含みますので活性酸素の発生や酸化力を抑え、動脈硬化、皮膚や血管の老化を防ぎ、免疫力を高めてくれます。

カロリー 117kcal/100g (とりささみ105kcal/100g)
タンパク質 26g/100g (とりささみ18.5g/100g)

Health Effect健康効果

骨や歯を構成するのに必要なミネラルであるカルシウムやリン、マグネシウムなどを含みます。カリウムも多く含まれますので疲労回復や利尿作用、高血圧の予防に役立ちます。 
ビンナガは、青魚などの脂肪に含まれる脂肪酸であるDHAを含みますので血流を改善し血液をサラサラにしてくれ神経細胞や脳を活性化し記憶力や学習能力を向上させるのに役立ちます。また、同じ青魚に含まれるEPAも、血流を改善し血液をサラサラにしてくれますので高血圧や血栓を抑制し心筋梗塞や生活習慣病を予防するのに役立ちます。ビンナガは、良質なタンパク質やレチノールも含む優れた栄養のある魚です。

Composition成分

レチノール、ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、パントテン酸、ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、カルシウム、リン、鉄分、マグネシウム、カリウム、DHA、EPA

Cooking Guideクッキングガイド

生で

 
刺身、たたき、づけ、カルパッチョ、セビチェ、マリネ、ポキ

汁物


ねぎま汁、潮汁、みそ汁

煮て


コンフィ、魚すき、佃煮

揚げて


フライ、唐揚げ

焼いて


西京焼き、ムニエル

Sustainability持続可能性

ブルーシーフードガイドでおススメするビンナガマグロは、MSC認証を取得したものです。MSC認証は「海のエコラベル」と呼ばれ、持続可能な漁業で獲れる水産物のお墨付きです。ビンナガマグロは海を大きく回遊するため、条約に基づく管理機関により、獲りすぎないよう国際的に管理されています。MSC認証を取得したビンナガマグロ漁業は、国際ルールを守って操業しつつ、海洋環境への影響にも配慮しながら操業しています。日本では、宮城県の明豊漁業と静岡県の石原水産が遠洋一本釣りによるビンナガ漁業でMSC認証を取得しています。また、今月はじめに三重県の尾鷲物産が近海はえ縄のビンナガ漁業でMSC認証を取得しました。いずれも、漁業と水産資源を将来につなげるために取り組んでいます。ぜひ、食べて応援しましょう!

Tips

ビンナガは、淡白で白色に近いピンク色の肉質で、マグロというより鶏肉に近い食感!欧米でも愛され、世界的需要があります。
マグロとしては小型で、最も安価です。ツナ缶詰などに加工されていますが、脂ののった時期にとったものを冷凍したものをビントロとして売り出してからは、生食用としても人気になりました。今では回転寿司でビントロといえば、定番ネタの一つですね。ビンナガで作られるツナ缶詰も非常に家庭での登場回数の多いもの。サラダに使ったり、サンドイッチやコンビニのおにぎりの具としても重要です!
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