2025年9月03日

セイラーズフォーザシー日本支局は国連経済社会理事会の協議資格を取得しました

2025年7月29日に開催された国際連合経済社会理事会(United Nations Economic and Social Council、ECOSOC)において、弊社に協議資格(consultative status)を付与することが決議されました。

ECOSOCは国連の3理事会の一つで、経済・社会分野の国際問題について議論や勧告を行います。協議資格を取得したNGOは、国連総会をはじめとする公式・非公式会議への参加や書面・口頭での意見の発言、サイドイベントの主催などが認められるようになります。

国連は複雑多岐に渡る世界的な喫緊の課題解決に向けて、多くのNGOとの関係を強化し、その知見を活用する取組を進めてきました。ECOSOCは、国連での協議にNGOが参加するための認定を行っている唯一の国連の主要機関で、この枠組みを通じてNGOから貴重な専門的アドバイスを得ています。NGOもまた自身の見解を表明し、理事会に提言する機会を得ることができます。

2025年8月現在、世界で6,657のNGOがECOSOCの協議資格を取得して、国連の重要なパートナーとなっています。日本では80団体がこの資格を有していて、海洋環境に特化したNGOとしては、弊社が日本で初めての取得となります。

具体的に今後、弊社は以下の権限を有することになります。

○ニューヨークの国連本部やジュネーブ事務局、ウイーン事務局における国連のセッションやイベント・会議等への参加
○書面による意見書の提出
○理事会でのプレゼンテーション
○理事会へのコンサルテーション
○国連施設の使用
○サイドイベント(付帯行事)の主催

弊社はこれまでも、国連の海洋関連の会議への参加資格を有し、2019年にニューヨークで開催された国連総会のサイドイベント開催の協力、2022年にポルトガルのリスボンで開催された第2回・国連海洋会議の本会議場でのスピーチ、公式サイドイベントでの登壇、2025年にフランスのニースで開催された第3回・国連海洋会議の公式サイドイベントでの登壇など、積極的な参画を重ねてきました。
また2021年には「国連海洋科学の10年」の社会実装例として弊社のブルーシーフードガイドが掲載されました。

今後は新しく付与された当該資格を活用し、グローバルな視点で海洋環境課題の解決、海洋経済の発展、国際社会課題の解決への取り組みなどに向け、一層の学びと努力を重ねていく所存です。